アルゴニズム

今朝、世界のアルゴリズムを悟った気分になった。

けれど、それは幻想だった。

今朝、気づけば、時間に密度をもたらさないスカスカのルーチンがいかに時計の針をはやめるかに怯えた。

今朝、支配と被支配にあまねく支配の側の狂気に気づいた。

けれど、その狂気は、狂気と言ってみたものの、ぼくにも理解できるものだった。

今朝、千日手を覆す屁理屈こそ、世界を動かす力学だ、という着想を得た。

呆れるくらい、ぼくらはまだまだ野蛮だ。

今朝、精神的には女性が邪魔なような気がした。

今朝、ぼくは無味無臭無色透明な世界に、もう少し深入りすることを決めた。

今朝、小雨が降っていた。

著者