谷川俊太郎について

この数日、谷川俊太郎の詩集を2冊、買って読んだのである。

二十億光年の孤独 (集英社文庫 た 18-9)

二十億光年の孤独 (集英社文庫 た 18-9)

62のソネット+36 (集英社文庫)

62のソネット+36 (集英社文庫)

谷川俊太郎は、80点の答案を1000立て続けに書く才能があって、
文章の要所に文章自体を客観的に分析するような印象を持たせている。
風景のデッサンは芳しくないけれど風景の解釈項が多彩で、
言い訳のようなところもないではないが、たくましく文章を書ける人だ。
詩を虫眼鏡のような道具にして、現実を咀嚼するから、文章的現実を的確に書く。
それは現実的現実ではないのだけれど。
つまり、文章をもって、現実に官能を持たせることは一切ないと感じるのである。
いわば、評論的な詩だった。
参考にするところはたくさんあった。
でも、ぼくのやろうとしてることとは幾分か違う。
この方は優秀な人だ。詩で戦後焼け野原から生きれたなんて、とんでもない才能でなくてなんだろう。この人がいるおかげで、ほかの現代詩を書く人が卑小に見えてしまうのだと、思ったほどだ。

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