かたちにするとき

ここ数日、だだっ広い時間が訪れ、もれなく作品を象形にするためだけに専念した。買い物に出る以外誰にも会わず、部屋に引きこもった。これを充実とか贅沢というのは世の中的には語弊がありそうだ。

時間がものすごく早く過ぎるのを思う時(それは純粋な領域に存在することの自覚であって)、無為に、この一面を保存したいと願う。世の中は雑多にまみれているけれど、各々はそのあいだを塗って、或る空白な接点に交わり、ひとときの詩に浸かる。そういえば昨晩お風呂に入るのを忘れた。

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