詩の読み方

詩の良し悪しもさることながら
詩を読む動機というのも、謎に包まれている。
でも、幸か不幸かあなたには知り合いにぼくが居るので、否応なしに妙な動機がないではないのだけれど。

ぼくにしたって、書く動機は幾らでもある気がするけれど、読む動機というのは特にない。
ある日、突然やってくるみたいに、ね。
だから、詩を一生懸命読むってのは、やっぱり良くは思えなくて、だって、それはたぶん、読めていないのだろうし、それでも読破してやるというのも何かむなしいし。
本当はね、せっかく出版したから、みんなにどしどし読ませたいと思ったりしたんだけれど、それはやめにした。
結果、高校の時好きだった人と同人誌に依頼をくれる友人の計ニ名にしか詩集を個人的には送っていない。(社交辞令的な寄贈を除いては)
何故、そんな、こじれたようなことをするのか?という疑問をあなたは持たれると思う。
それには理由があって、読者は読者のペースで必ずついて来てくれるという根拠のない信念。
それと、まだ、ぼくと出会ったことのない人、本当の意味で出会いきっていない人が自ら、ぼくを発見してほしいという、手前勝手な希望なんだ。

そのために、自分がしなきゃならないことは、いまはただひたすらに、種を蒔く(出会う機会因を増やす)ことのような気がしている。

著者