晴れた空が憎いのは

晴れた空が憎いのはどうしてだろう。賑やかな界隈が煩わしいのはどうしてだろう。

静かな時間が愛おしく思う。この慌ただしさは、人類の利便性のためのことだろう。

人類の進歩のために、一方では何かしらの後退との等価交換をしてきたはずである。

生粋のネイキッドの人類の振る舞いから離れて、人間のアニマル性を喪失していく。

新しい人類は、晴れた空のもとで、汗水たらして畑仕事にまみれることができない。

取り巻く環境が人類を変えてしまったからだ。晴れた空に逆恨みしているのである。

かといって、その鬱憤を晴らす賑やかな界隈に、うまく馴染むことができないのだ。

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