仕事について

営業職ではいろいろな人と会って話すことが出来る。

そして、いろいろな場所に行けるのも良い。

出張が多い。いろいろな宿がある。いろいろな配慮と。いろいろなこだわりと。

仕事がなかったら、ぜったい知りえなかっただろうことも多くあると思う。

ぼくは、ずっと働くことは、あくまでお金を稼ぐ手段でしかないと感じていた。

だから、嫌々仕方なく仕事を続けてきた。

けれど、最近は違う。

もし、生きれることだけ保障されて、仕事がなかったらと考えるとおそろしい。

仕事があって良かったとここ最近特に思う。

自分に出来ることを、なるべく活かせるような自由と、緊張感のなかでプライドを持ってぶつかっていく。そのなかで、改めて、自らの実像に気づいていく。心の動きに気づいていく。人の気づいやこだわりに気づいていく。

その細やかな、摩擦の中で、必要不可欠な課題を解決していく。

その努力をしていく。

時間が耕されていく。生きるという消費が豊かな炎のように燃える。

お金がないのも怖いけれど、充足感のないことの方がよっぽど怖い。

著者