いつかの日のこと

あれはいつだったろう。ワンルームの小さな部屋で、寄る辺のない祈りを、冬空に浮かべて、ささやかな喫煙をほどくのでした。せわしない日々は、閉ざされた色を思い出せるよう、言い聞かせるように歌うのでした。未だ眠りのまんなかで、覚めたら再び会えるような想い出を、しばらくそっと歌うのでした。

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