はらわた

字あまりのきわで、捥いでいく実りを、字足らずの匣で標本にする。あらわれていく不確実さに魅入ってしまうのは、したいことだけわからないのだから。脳は二次的にさ迷うままに、指さきや下腹部の語らいなしには、命さえ放ってしまうから。さあ、終わる前の、はじまる前の、予感のような、はらわたの。

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