冬の時代

いまは、冬だ。ぼくにとっては冬の時代だ。この冬を越さないといけない。ぼくは生きていくことがこわいよ。それでもこわいことを忘れたように生きるのはいやだ。いまは、ぼくのためだけに生きれる時間だ。たぶん、それは尊いことだ。その間、ぼくは自分をどうにかして守っていかないといけない。大好きなひとやものがあるのは、可笑しなこと言うようだけど正直、とても苦しい。ただ、ぼんやり生きてる時には、まったく分からない感覚だろうけど。別に、平和なひとを悪く言うのじゃないんだよ。ぼくにはやらなくっちゃいけないことがいくつかある。挑戦しなければならないことが。それをあと二、三年でこなしていくつもりでいる。とりもなおさず、ぼくは書くこと、それは決まっている。今月、第二詩集が出版されるけれども、これもいろいろな意味で賭けなんだ。それで、やっぱり弱いぼくは、崩落しそうになる頭をやさしく撫でてくれるよう人に甘えたい気持ちでひとり悶えている。(そんなのまやかしだ)そうしているうちに飢えて死んでしまうだろう。春のことを考えるんだ。よいイメージを。自分がやさしく在れるイメージを。ぼくは今までたくさん間違えてきたけれど、こればっかりは間違えであってほしくないし、この冬の時代をつぶさに肯定したいと思う。肯定できたら、このはびこっている霊的なイメージと出会い切って、事態はゆるやかに自分の方に傾いていくと信じる。信じるところにしか、現実はない。実存は、見えないところで呼んでいる。

著者