事態

そのうち、事態はどうでもよくなり、次の事態に意識を向けるだろうけれども、どうでもよくない事態ということがひとにはひとつやふたつあって、それはずっと同じようなことなのだけれど、自ずときしかたゆくすえ繰り返されていく。しかし、だから、わたしは工場制手工業ではないのであって、幼稚園の砂遊びをする。納期のために汗をかくのは、サプライズのためだけで充分だ。耽っているうちに妙な冴えが訪れて、しあわせが間抜けに見え出したら、美しさと恐ろしさが合体する頃合いで、疼いている兆候を擦り合わせて、バキューンひらいていく。並べられたテキストが翌朝も半減期を迎えないのなら、ただそれだけのことだけで、事態の永遠を確信しよう。愛していると。

著者