読みきる力が無い分、書ききる力もない。だから、出逢いきることもないかもしれないし走り抜いた後はどうなるかわからない。宙ぶらりんで形に憧れている時分には無数の着想に焦がれていた。どだい追いつけない夢に漂いながら孤島をさがして、わけもなく世界を見つけた気でいたんだ。

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