中観

わたしのことばは、どこからやってくるのか、わからない。たった一人で、祝福をする。夜のおとに囲われたなかで。鋭どさを塞がれることに、やすらぎを得ようとすると、それは、わたしではなくなりそうで、苦しくなるまで息を止めて、そっと、空気を吸った。あらゆる日々の成り立ちが、わたしには、どこか不思議で、その不思議に、挨拶するすべが、僅か備わっているのだ。けれど、わたしの国の挨拶は、よそ行きのそれとは異にしている。なぜなら、わたしはわからないことを、わからないままに、その表象を欲するのであり、それを分かろうという恣意は、そこではとても奥手であるのだから。解釈のない、主観のような中観を保ち、それが描かれていて欲しいと、いま、意識のなかでそう思っている。

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