ソリューション

冬服をクリーニングに出してきた。夏季へと衣替えをするにもいろいろ費用はかかるが、それだけの仕事をしてくれるからクリーニング屋さんのことを好意的に思っている。昔、清掃の仕事をしていたけれど、それに限らず靴の修理とか、バスタブの詰まり除去とか、そういうモノゴトの解決に携わる仕事が全般的に好きなのかもしれない。或いは、今の営業という仕事からの反動で隣の芝が青く見える状態なのかもしれない。何れにせよ、仕事とはいつもソリューションだ。人生はソリューションだ。それが可視的か否かの違いがあるだけなのだ。と、そういう眼差しをひとつ交えるだけで、大人になれた気分になるのだが、ただ能書きたれているだけだと言われれば、ぐうの音も出ない。口だけの男にはなりたくはないと思う反面、口だけで交渉をまとめ上げる営業力というのは、これまた実に実用的な能力なのである。つい先日、同僚が転職したその先が広告代理店だというので、テキストメイキングの営業に多少興味が惹かれたけれど、ぼくはもう滅多なことでは転職をするつもりはないのである。こと営業という業界は、ただ売るものが違うだけで、やる事の根底は殆ど一緒じゃないかという考えがあるからである。それと、転職は慣れるまでに苦労するのと、今のまま動かない方が良いであろう目算など、いろいろ見積もった結果、多少の安月給でも休日の多い現在の職場が自分にとって好都合であるという結論が出たのであった。ぼくは最近、仕事もプライベートもメリハリというのがなくなってきていて、どちらも同じに思えてきている。仕事が辛くて、プライベートが楽しいという二元論ではないからだ。仕事が楽しくて、プライベートが辛いときもそこそこある。ただ、怠け者の性分としては、そんなにたくさん働く理由が見えない以上、休みが多い方がよいのである。休みというのは、心身を休めるということはもとより自分だけの時間を持つということである。

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