うみひつじ

絵の匣のなかに、うみひつじがいる。わだかまりに逸れる左曲の没落を、或いは、右手に託して。まだ、退屈が美に悟られるまえの、寝かせられた白いカンバスの上。つり合うための、解を、浮かぶように、確かめる。しなやかな重みを含むふくらみを抱えている。なんとなく、埋められていく傍に、いるんだ。

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