暮らし

大丈夫、きみは耳になれるから、幼いぼくらは世界に声を充たしている。目かくしされた夜に見える浮かんだ遙かをゆっくり話していいんだよ。歩くようにうたって、眠るように笑う毎日のささくれをわたる時を映すようさ。ほんとうになるみたいに、降りていく並びを上りながら、光をふくらまして暮らして。

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