列車から降りない

こうして窓にもたれて、揺れている。もう二度と戻ってこれないんじゃないかって思う。昔から、そうさ。いっしゅんいっしゅんが過ぎさっていきながら、いまが残り続ける、手汗まで。きみのことはわからない。この距離が重なると、安心して、眠ってしまう、それは素敵なことだし、このままからだが引き裂かれていくのもまた同じようなことだ。どこにいくのか、わからないものだから。

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