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詩を書こうとして詩を書いたことはない。でも、詩人に憧れて詩人になろうとしたことは何度もある。恋に恋してもそこに恋人はいない。

思い描くのは美しいものやかっこいいものばかり。例えば、性と死は安易なモチーフだ。しかしそれこそが基本である。

女の子は写真が好き。被写体そのものが好きなのか。写真に収める行為が好きなのか。写真を見せるのが好きなのか。言葉を紡いで苦心する言葉のプロセスを、ボタンひとつで手に入れてしまえるというのに、どうして女の子はそれでも尚言葉を食べなくてはいけないのか。

ぼくの意見は、つまり写真という述語に過ぎないのだ。ということ。

それさえ、包括する、最先端の世界の翻訳たる詩が、科学文明の行き着く果てにあっても、原始の姿で必要とされる。

 

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