駄作a

雨のなかを通った 道の切れはしには つづいていく標識があらわれ うすらぎが寝そべる湿度のにおいと 電柱がアルペジオする 鈍色の午後、 歯医者の待ち合いの水槽 単調な秒針の音、 さっき飲んだ紅茶の渋みが つめたい舌に残っている

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