とてもすてきな

ぱらぱらの詩を書こうと思った。年始のときに。すでに、象は描けていた。それを象にしていくだけだった。形式のうえで、「もどかしさの途上」を表すには、崩れていることがもっとも適切に思っていた。そうして、六月に詩作はひと段落ついた。版元に原稿を持っていった。

七月、あたらしい恋人ができた。とてもすてきな恋人。とてもすてきな。

ぼくはこのひとを悲しませたくないと思った。このひととずっと一緒にいれると思った。

ポエケット。ゲストは文月悠光。今年は例年よりだいぶ来場が少なかった。それでもぼくの詩集はわりあいよく売れた。

仕事。今月いっぱいで今の仕事が一旦終了になり、本社勤務となる。そして、主任という小さな役職がついた。ぼくは、会社をますます辞めたくて仕方がない。

今年の夏は暑い。夏は毎年暑いけれど、ちょっと狂気じみてきた。からだにこたえる。お年寄りには厳しいに違いない。

変化が押し寄せてくる。なるようにしかならないにしても、望みうる最良のなるようになるよう、自らの認識力のピントを正すことにこころを砕く。

まだまだぼくは書けると思う。それは次第に明らめられるだろう。

著者