ただの人

選挙に通らない代議士は、「ただの人」だと言われるのと同じように、しばらくコトバが書けない詩人も、やはり、「ただの人」なのだと思ってしまう。だから、瞬間最大風速以外の場で、あまり自己を大きく見積るのは憚られるのです。何もできやしないのだから。

でも、そこでつまづいて自分を卑下してみても、それもまたあまり意味のあることとは言えない。

ただ一点を見つめてそれを愛していること。それをうれしく思うこと。それだけのことで時間を失えたらいい。

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